アーカイブ | 8月 2016

  • 肺病気の治療薬としても使用される媚薬の改定版内容

    20世紀の後半から21世紀の初頭にかけて世界中で爆発的な売り上げを記録したバイアグラは、sildenafilという成分のED治療薬としての商品名です。Phosphodiesteraseという加水分解酵素の一種の活性を阻害するというのが具体的な作用で、これにより男性性器周辺の血流量が増加することで勃起可能な状態になるという内容です。 このバイアグラは活性を阻害するPhosphodiesteraseは、肺の血管にも存在しており、この活性を抑制することで肺動脈の平滑筋を弛緩させる効果があります。これにより、肺動脈の血圧が下がって血流が良化するので、肺高血圧症という疾患の治療にもsildenafilは利用されています。 さらに、sildenafilは女性に投与することにより、男性とは異なった効果を発揮します。具体的には、クリトリスの血行を良化することにより感度が良好になるので、性的興奮障害や不感症を改善します。簡単に言うとエクスタシーを高めるということであり、治療薬というよりも媚薬という性格が強くなります。 この女性用のsildenafilは、Womeraという商品名でアメリカの製薬メーカーPfizer Incから提供されています。さらに、インドの製薬メーカーAjanta Pharmaから改定版も販売されており、こちらはLovegraという媚薬ということが商品名からも分かる様な内容です。 なお、これらのsildenafilを主成分とした医薬品は、全て基本的な作用機序は同じです。まず、服用後1時間ほどで効果が発現し、その後5時間から6時間程度継続します。また、食事による影響を極めて受けやすいということも特徴で、空腹時の服用が推奨されています。